This Tea
「紅玉」とは「台茶18号」という茶樹品種の名称。母系をミャンマーの大葉種、父系を台湾野生種として交配・育成され、50余年の歳月を経て世に送り出されたものです。台湾の紅茶生産は日本統治時代の魚池茶葉改良場から始まり、その場所こそが日月潭でした。台湾紅茶は1960年代には輸出茶の主役として華々しい記録を残した後、長い低迷期に入ります。そんな台湾紅茶が再び脚光を浴びるようになったきっかけがこの「紅玉」紅茶。1999年に台湾中部を襲った大地震により荒廃した、この地域の産業の復興推進役としての重責を担うこととなりました。
Buyer's Memo
お湯を注いだ途端に立ち上がる明確なメンソール香に、この「紅玉」品種が両親から引き継いだ、確かな遺伝子情報を感じないわけにはいきません。そしてそれに負けじと追いかけてくる華やかな花香、青リンゴを思わせるみずみずしい果実香が、この品種の開発にかけた50年の時間を物語っているようです。2021年産のこのお茶は、明確でいて、柔らかく、奥深い香味を有していて、台湾が世界に誇る紅茶としての面目躍如といって過言ではないクオリティーに仕上がりました。日頃、インド産やスリランカ産の紅茶を飲まれている方はもとより、是非、多くの方に体験していだきたいお茶です。
Data
6大茶類 紅茶
産 地 (台湾)南投県日月潭
茶 樹 台茶18号
製茶時期 2021年5月下旬
内容量 25g