This Tea
巌茶の故郷、武夷山は福建省と江西省にまたがる山脈。その内、産地は福建省の武夷山市に限定されていて、2006年、その独自の製法と共に「武夷巌茶」の名称で地理的表示の対象として登録されました。武夷山市の中でも「武夷山風景区」は9曲36峰72洞99岩と称され、そびえ立ついくつもの巌山の間を大きなカーブを描いて川の流れる、荘厳な風景が有名で、この地では古から茶樹が自生していて、南北朝時代(439〜589)には茶が作られていた記録があるとか。北宋時代(960〜1127)には、その名が世間に知られるようになり、烏龍茶製法が始まったのは明代末から清代の1700年代あたりからとされます。以来300年余、品質の向上とブランドの確立にたゆまぬ努力を重ねながら今の確固たるポジションを作り上げてきました。
Buyer's Memo
800余りもあると言われる武夷巌茶の銘柄名称は、伝説に由来するものが多くこの「鉄羅漢」もそのひとつで、特にいくつもの言い伝えがあります。そのひとつが、鉄羅漢とのあだ名のある、製茶の得意な屈強な僧が、偶然にちょっと様子の変わった茶樹を発見し、製茶したところ皆を唸らすほどの滋味に仕上がった…というもの。重焙煎仕上げだから・・・でははく、その重焙煎にも負けない、茶葉自身が持つ骨太な香味がドンッと音を伴って、飲む人の胃の腑に落ちてくるようです。
Data
6大茶類 烏龍茶(青茶)
産地 (中国大陸)福建省武夷山
茶樹 鐡羅漢
製茶時期 2021年6月
内容量 25g