This Tea
「金萱」は茶樹の品種名で、台湾茶業改良場で約40年の月日をかけて育成されました。1980年代に開発番号「台茶12号」として認定され、台湾の古いお茶屋さんでは「27仔」と呼ばれることも。実は「金萱」の名称は開発者の祖母の名前だそうで、長年かけた辛苦を労う気持ちから付けたとのこと。病虫害に強く、収穫期が長い他、平地から高地まで環境順応性が高いなど、茶農さんにはありがたい扱いやすい性質を有している上に、天然に有するミルクのような甘い香りと金木犀を思わせる花香に多くのファンがいます。
Buyer's Memo
実は「金萱茶」として販売されているお茶の中には、ミルクフレーバーで香りづけしたものがあります。それはそれとして飲んでいただけば良いのですが、「金萱茶」品種の持つ自然な"乳香"は、ふっと鼻先をかすめてすっと消えていく、とても繊細な香りです。2021年の冬茶、そんな柔ら中な"乳香"とまったりとした円い滋味のバランスがいかにもこのお茶らしい香味となっています。
Data
6大茶類 烏龍茶(青茶)
産地 (台湾)嘉義県梅山郷太和
茶樹 金萱(台茶12号)
製茶時期 2021年10月下旬
内容量 50g