This Tea
通称“ウンカ”という虫と、お茶の樹と、人の共同作業によって作られる稀有なお茶です。今でも緑茶を作るに際しては害虫として扱われる虫ですが、製法が異なれば、その被害にあった葉はむしろ秀逸な個性を生み出す鍵になります。その個性の中でも特に高く評価されているのが“蜜香”と呼ばれる甘い香り。この虫に襲われれば襲われる程、香り高く質の高いお茶になるというわけです。
Buyer's Memo
「東方美人茶」を作るに当たっては上述の通り、原料となる茶葉が通称”ウンカ”という虫に吸汁されていることが最大のポイントですが、同時にその際の葉の成長度が品質の良し悪しを左右します。春先に出た芽が少し成長して軽く開き、次の芽が現れたあたりがベスト。このお茶の茶殻を見れば、そんなグッドタイミングで摘み取られたことが良く分かります。「蜜香」という冠が表すよう、ドライフルーツを思わせる甘い香りが顕著で、伴う芳醇な味わいが口中を転がるようにして広がる「東方美人茶」らいしいお茶です。
Data
6大茶類 烏龍茶(青茶)
産 地 (台湾) 苗栗県
茶 樹 青心大冇
製茶時期 2020年6月
内容量 25g
虫に襲われ変色して縮れてしまった葉を製茶して販売した、当時のその茶農さんの勇気がなければ、このお茶は存在しませんでした。しかも、大変な高値で売れたとは、とても信じられない事だったでしょうから「膨風=(=嘘つき、ホラ吹き)茶」と呼ばれたのも理解できます。
その後、このお茶の価値が認められて以降は同音異義語である「椪風」とい漢字が充てられています。その他にも「白毫烏龍」、「香檳烏龍」、「五色茶」などの多くの別名があり、それぞれにこのお茶の特徴を表しています。
そして、もうひとつ「台湾烏龍」の別称は、なによりもこの茶が台湾という地と歴史を得てこそ成り立つ、世界に類のない茶であることの誇りを表しています。
DATA

6大茶類
産 地
茶 樹
製茶時期 |
青茶(烏龍茶)
(台湾)新竹県峨嵋郷
青心大
2016年6月下旬 |
オススメポイント
ふっくらと仕上げられた美しい茶葉を眺めているだけで、美味しいに違いない!とワクワクしてきます。
琥珀色の茶水はクリアで芳醇な喉ごし。東方美人らしい果実香と花香がなんとも華やかで煎を重ねるごとに甘みが増し、まるで上質なハチミツのようです。
飲み終えた茶殻にもご注目。水分をたっぷり吸い込んだ茶褐色の茶葉は、ウンカに噛まれ、しっかり発酵した証。役目を終えてもなお美しい姿からは、作り手の丁寧な仕事ぶりが伺えます。

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通称“ウンカ”、実は“チャノミドリヒメヨコバイ”という虫と茶樹と人の共同作業によって作られる稀有なお茶です。今でも緑茶を作るに際しては害虫として扱われる虫ですが、製法が異なれば、その被害にあった葉はむしろ秀逸な個性を生み出す鍵になります。
そしてその個性の中でも特に高く評価されているのが“蜜香”と呼ばれる濃い果実香。すなわちヨコバイに襲われれば襲われる程、この香が高くなり、質の高いお茶になるというわけ。
もちろん、それに加えて烏龍茶類の中でも他とは一線を隔す独自の高い製茶技術があってこそ…であるのはいうまでもありません。
パック入り25g 1,728円
缶入り25g 1,922円